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日記

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即興について その1

2018-04-03
 一般の人々が桜を愛でつつ日常を過ごしている公演にて、ドイツからやってきた映像作家のアリサと共に舞踏の撮映を行った。
できれば夾雑物のない画面構成にしたかったが、周囲には散り始めた桜を惜しんで最後の花見を楽しんでいる人々が座っていたり、自転車で通り過ぎてゆく人たちもおり、さらに中学校の吹奏楽部らしき少年たちが調子外れの音を奏でていたりする。
これじゃあ私と桜だけを写すアングルは難しいよねと二人で話したが、人気のない山の中でもない限り無理だよねということになり、撮映を決行することにした。
ただ、衣装と白塗りメイクの効果は抜群で、すっと桜の樹を背景に立った瞬間から周囲の日常環境は意識から遠ざかる。しかも、異様な出で立ちの人が外人の撮影するカメラの前に立っているので、それを察してか、カメラの間に入ってくる人もいない。
だだっ広い公園、頭上に広がる青空、青空を遮って最後の花をようやく保っている桜の樹の枝、砂利や折れた枝や桜の花びらが敷かれた大地、人々のさざめき。
どこから即興に入ってゆくのかが常に迷うところである。
周囲の環境(足裏に感じる地面の触感、風、空気の感触や全身で感覚する360度の風景。特に背後。)をまず体に入れる。
そこからどうするのかだ。単に環境を感じたところで踊りにはならない。下手をすると、ぼんやりしてるだけの人になるか、自分は感じてます、それで踊ってますというような稚拙なものになってしまうことは幾多の経験から分かっている。
大体が、現代文明に汚染され、日常を生きている体がそんなにすぐに自然と一体になれるわけはない。断言しても良い。もちろんシフトするための訓練を長年行ってきているので、何もしていない人に比べればマシかもしれないが、それでも簡単ではない。
何かにフォーカスせねば、拡散してゆくだけ、それに逆らおうとして動けば単なる動きになってしまう。
しかしカメラは情け容赦なくこちらを見つめている。そうか、このカメラの目線になって、一幅の美しい動く絵に成ってみようと考え、ラインとアングルを重視して踊り始める。しばらくそうして動いているうちに自分で物足りなくなってきて、質感やスピードを変えてみる。そうして踊り続けていたら、体に積み重なってきた痕跡が勝手に流れを作り始め、自分でも思いがけない動きが次々と出てくるようになる。面白いものである。
二十分くらい踊って一休みした。
映像をチェックすると、大体思った通りの上がりであった。
二回目は、すでに場に残った自分のエネルギーの痕跡があり、体にも踊りの記憶があり、スムーズに踊りに入れた。一分の短い動きを数回。
最後に、ただ何もせずにカメラの前に立って欲しいというリクエストに応えて、立つ。
空、大地、風、その中にゆるりと存在するだけの体。ここにこうして立っている、何かの縁があって映像を撮ってくれる人がいる。周囲の空気はこの上なく優しい。何故か急に感謝の気持ちが湧いてきてふんわりと笑顔になり、背骨の中心に光がすうっと通った気がした、すると、その瞬間、風が吹いてきて、背後から桜の花びらの大群が押し寄せてきたのである。
アリサが興奮して、「ゆり!この中で踊って!」と叫び、私もこの奇跡的な桜吹雪の中で踊った。
既に何の迷いもなかった。
ただ、神のくれた奇跡の時間と共に踊るだけだったのだ。
これまで長い年月に渡って培ってきた踊りへの思いや、訓練という努力に対して、神がご褒美をくれたのだ。
アリサも大満足し、二人で互いにお礼を述べあい、感謝の気持ちで、公園を後にしたのだった。
素晴らしい時、素晴らしい人々、ありがとう。

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本当に久しぶりのブログ更新のご挨拶

2018-02-08
 完全に放置していたブログを更新しているのだが、なぜこんなに長い期間放置していたかという理由は二つ。
一つは、FBに記事を書くのがメインになっていたこと。スマホにアプリが入っていて、写真や文章をいつでもどこでも簡単に載せて皆とシェアーできて、すぐにリアクションがあって楽しめるからである。それが習慣化してしまった。
もう一つは、このブログは、黒瞳館のスタジオを作った時にスタジオでのイベントの宣伝をすることがメインだったのだが、その黒瞳館スタジオが閉鎖したせいである。
なぜ閉鎖したかの理由は多々あるが、非常に楽しい企画をやっていたし、お客さんも集まっていたので、とにかくネガティブな理由ではない。
それでブログのタイトルも変更したのだ。特に何の為にというわけではないので「ゆるゆる日記」という、ゆるいタイトルにした。テーマを決めた長い文章を書く場が欲しかったし、ブログをFBなりツイッターなりにリンクすれば良いということに今更ながら気づいたのだ。
まあ、ゆるゆるなので、テーマなんてない場合もあるし、気楽に付き合っていこうと思っている。

舞踏に関する私なりの考え

2015-02-09
海外では特によく聞かれるのが、「舞踏とは何か?」という質問。
私は、禅問答を思い浮かべる。性急に自分の意見を述べればそこで分かったような気になって終わってしまう。限定したらそれは既に舞踏ではないと。
舞踏が永遠に面白く思われるのはそういう点においてである。
土方さんがそのような方法で文章を残したのだろうと私は推測する。分かったと思った瞬間に消滅し、変異するのが舞踏だと私は理解している。どちらにしても、頭が自分の考えでいっぱいになっているようでは舞踏なんてできないと。
舞踏論という言い方には抵抗があり、本来は、個人的であると認識して、「私の舞踏論」と言い換えるべきであろうと思う。人それぞれの舞踏論ということでよいのではないかと。
評論家の考える舞踏論、舞踏家の考える舞踏論、違って当然である。実際体で体験して気づくものと、頭で分析するものとは似て非なるものであるからだ。舞踏とは、体験の、体の哲学だからだ。
うちのワークショップに来て、結構きつい肉体訓練をやるので、舞踏なのになんでこんなことやるんですかとか聞く人がたまーにいるが、重い体、思いのこもった頭と体で舞踏できないよと思う。
空になるところから始まるんだよね。
しかも、踊りであることは事実だし、全ては重層的なのだ。別に身体能力が優れてるからよい舞踏家とは言えないし、逆もまたしかり。まず自分がどれだけ体と魂をかけられるかということ。屁理屈言って言い訳してるうちはダメ。

袋坂ヤスオ&長岡ゆり 舞踏公演「幽艶なる海底の風景」

2014-11-25
袋坂さんのパフォーマンスを見たのは、今年の3月大阪で「週末酔狂奇譚」に呼ばれて踊った時である。

オーガナイズをした金亀伊織さんが、袋坂さんを称して「日本一美しい尻を持った変態」とか紹介していたので、これは濃いキャラが多い関西でもさらに濃いキャラのキワモノなのではないかと恐れていたのだ。なにしろデカルコ・マリィさんみたいな人がいるところだからして。

が、実際会って話してみると、謙虚で物静かな方であった。
そしてパフォーマンスが始まってみると、さらに予想を素晴らしく裏切るものであり、いきなり見知らぬ宇宙空間に放り込まれたかのような錯覚に陥ったのだった。
後ろ向きで肩立ちし、尻に能面を付けているが、それはキワモノでもなんでもなく、正統派と言ってもよい芸風であった。
古(いにしえ)の滅びた王朝の宝が眠る、この世とあの世の堺にある深海で、王族の嘆きがこのような生物に形を成したのではないかという幻想にとらわれ、刻々と変化する体の形が人間には見えなかった。幽幻の世界、というより幽艶なる世界である。
能面が、時には怒り、また悲しみ、物思いに沈む様が、面に奉仕するストイックな体によって変幻自在に空間を支配していた。全く恐ろしいほどであった。
このような恐ろしい生き物を舞台に現出させた袋坂さんには惜しみない拍手を送るしかなかった。
 
京都に住んでいる袋坂さんが東京で公演をする機会はほとんどないのが残念で、私としては是非この機会に皆さんに見て欲しいと願っている。
彼のソロはそれで世界観が完成しているが、そこに、私とのデュオを組み合わせてさらなる広がりと物語が生まれたら面白いだろうと思い、この企画を立てたのだが、果たしてどうなるだろうか。

今のところ予約状況はまだまだで、とは言え、そんなに大勢入れる劇場でもないので、できればお早めの予約をお願いします。
公演の後はその場で打ち上げを行います。お飲み物、お料理をお出ししますので是非ご歓談下さい。

12月14日(日曜日)開演:19:00 開場は15分前。
場所:黒瞳館スタジオ(東武東上線東武練馬駅より徒歩5分 詳しい場所はホーム       ページより御覧ください)
料金:2000円(打ち上げ代込み)
予約、問い合わせ:長岡 medium0108@aol.com
HP: http://www.dancemedium.net

バリ島へ

2014-05-31
来週の月曜日からバリ島に行くことにした。
決めたのは今週の火曜日である。とても急な決定であり、こういう決定をするということは自分自身相当参っているということである。
幸いにフライトもホテルも取れて、月曜日の深夜便でバリ島へ向かい金曜日に東京に帰るという4泊5日の格安の旅だ。
人によると思うが、緻密な計画を立てて行動に移す人と思いつきでしか行動できない人がいるとすれば、私は間違いなく後者である。

前回のバリ島への旅は10年前だったが、その時も仕事が忙しすぎて心を失い、鬱っぽくなっていた時だった。まだ接骨院に勤めていて、いくら必死に働いても生活がギリギリという状態だった。息子はまだ小学生で、私が忙しいせいでかまってもらえずたまにやけを起こしていた。
どーにかしないと死ぬと思い、思い切って行った旅だったが、本当に行ってよかったと思える旅だった。

印象的だったのは、夜中に見えない生き物が部屋の隅でバッタンバッタン暴れている音が聞こえ、私の脇腹に思い切りアタックしてきたこと。
見えないが、なぜかその生き物が猿に似た生き物だということだけは分かった。
怖いとか不快であるという印象はなく、遊んでいるような感じだったので、そのままにしておいたが、後で聞いたところ、その生き物はバリ島では医学の神様だよと言われた。
その後接骨院で私の鍼がブレイクして、さらに忙しくなったことは良かったのか悪かったのか......まあ、さらに忙しさが増して辛さのあまり独立したので良かったのだとは言えるかな。

しかし今回は癒されに行きたいので、猿さんには感謝とお礼を言い、あとはバリダンスとガムランと美術を堪能してきたいと思う。

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