昨日来た患者さんが、全身の治療が終わる寸前に、実は手の腱を昔切っていて、いまだに親指の第二関節が動かず、辛いんですと言うので、一通り治療を終えた後に、手だけを治療してあげた。
とても気を使う患者さんなので、その分の料金を余分に払いますと言ったが、いいですと断った。
全身診て5000円と決めているからだ。
それで、昔父と一緒に鍼灸院をやっていた時のことを思い出した。
子供を預けるところがないので一緒に小さな子供を連れてきたお母さんがいた。私は子供が無条件に好きなので、父がお母さんの治療をしている間子供と遊んでいた。
お母さんの治療が終わった後、彼女が、実は子供が手の指の腱を痛めてるんですと言うと、父は、小児鍼で治療してあげていた。そして、料金はいらないよと言ったのである。
私は、そういう交流が普通のことだとインプットされたし、人同士が助け合うのが幸せなんだなと思ったのでそれを踏襲している。
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